ファームビジットレポート

北区淡河町を訪ねてきました

今年の1月28日にファーマーズマーケットへやって来てくださった北区淡河町の人たちを、今度は私たちが訪ねようと企画した、第11回暮らしの学校 課外授業『北区 淡河のひとを訪ねる』の様子をレポートします。(1月28日の様子はこちら

淡河町の老舗和菓子店「満月堂」や、名産品の「いちご」「チューリップ」の畑を訪れ、江戸時代の趣を感じられる「淡河宿本陣跡」でお昼ご飯とお餅つき。淡河町の人と、美味しいものに出会えたしあわせな1日となりました。

この日は、満員御礼。参加者さんたちと一緒に、朝9時に三宮を出発!あっという間の30分ほどで淡河町に到着しました。市街地と農村地が近い神戸のなかでも、淡河町は特に近いエリアのひとつです。

バスを降りてまず向かったのは、マーケットにも出店してくださった創業明治15年の老舗和菓子店「満月堂」。作りたての銘菓、豊助饅頭をいただきました。

10時になるとお隣の道の駅へ。名産品のいちご、チューリップがずらり。お土産用のいちごやチューリップはここでまとめてお買い物しました。

お土産を確保したら、いよいよいちご畑へ出発!

この日訪れたのは片山さんのいちご畑(道の駅から車で10分ほど)。「おいCベリー」と「章姫」の2種類を育てられていて、今回は特別にその両方の食べ比べをさせていただけるとのこと。摘み方のレクチャーを受けて、いざハウスの中へ。

果肉が大きく、甘みと酸味のバランスがいい「おいCベリー」
果肉が細長く小ぶりで、とにかく甘い「章姫」

「お昼ごはんの分のお腹を空けといてくださいねー!」とスタッフも心配になるほど、美味しくていつまでも食べていたくなるいちご。「お土産用に持って帰ってもらっていいですよ」というお言葉に甘えて、持ち帰り用のパックにいちごをぎっしり詰め込んだら、片山さんにお礼をして次の目的地「淡河宿本陣跡」へ。

建物に入ってすぐ左手に広がる座敷は、江戸時代さながらの雰囲気。3月ということもあり、立派なお雛様が飾られていました。

奥へ進むと現れたのは、なんとも素敵な中庭。

ここで、淡河ワッショイ(淡河の明日を考える会*)のメンバーであり建築士の村上さんから、淡河宿本陣跡についてお話を伺いました。

淡河は豊富秀吉の時代に宿場として整備された地域。今回訪れた淡河宿本陣跡は、当時の邸宅を補修・増築しながら残されてきたものでしたが、もう50年近く使われていない状態でした。それを2015年に有志の保存会が所有者から購入し、いまは地域活性化の拠点として使用しています。

* 活気ある淡河を目指し、さまざまな試みに主体的に取り組んでいる淡河町自治協議会公認の団体。今回のファームビジットで訪ねる人は、みなさん淡河ワッショイのメンバーです。

 

次に、中庭で一際目立つ茅葺(かやぶき)の社について、茅葺職人 相良育弥さんからお話を伺いました。

この茅葺の建物は、相良さんが手がけたえびす様を祀る社。実は、神戸市北区は日本有数の茅葺古民家が残る地域でもあります。

「茅葺の建築は自然そのもの」だと語る相良さん。建築材として優れた茅が、いま世界中で再び注目されはじめていることを教えてくれました。

本陣跡、茅葺についてのお話を伺ったあとはお座敷に戻り、この日のファームビジットを一緒に企画してくれた「淡河ワッショイ」のみなさんを参加者のみなさんにご紹介させていただきました。

この日いただくお米「おうごん米」を作られている北野さん
朝立ち寄った、老舗和菓子店「満月堂」の5代目吉村さん
この日のお昼ごはんを作ってくださるCHAWANのおふたり(座っているのは“いちご部会”のおふたり)

さて、いよいよ待ちに待ったお昼ごはんの時間。作ってくださったのは、ファーマーズマーケットでも朝ごはんを作ってくださったCHAWANさんです。今回は「淡河の春のめぐみ膳」がテーマで、お米やお野菜はもちろん、お肉まですべて淡河産。心地よい日差しの中庭や、趣のあるお座敷で味わいました。

淡河のめぐみを堪能した後は、お餅つき。みんなでチカラを合わせてついたお餅は、格別。きなこ、砂糖醤油、大根おろしの3つの味でいただきました。

デザートは、つきたてのお餅と淡河のいちごを使ったいちご大福。「満月堂」のご主人に作り方を教わり、いちご大福づくり。ご主人の手つきは簡単そうに見えるのに、自分たちが作ると難しい!でもお味の方は出来栄えに関係なく大満足。

お昼ごはんを食べ終わったら、次は昔ながらの餅撒き体験。淡河では餅撒きの時に、特大の餅を捲く習慣があり、その餅を手に入れた人は「家が建つ」と言われているそうです。

こちらが「手に入れた人は家が建つ」と言われている特大のお餅

大満足の淡河宿本陣跡、おしまいに淡河ワッショイ代表のチューリップ農家 相良行博さんにお話を伺いました。

「少子化社会だからこそ、淡河で子育てする魅力、淡河の暮らしの豊かさを発信していきたい。淡河宿本陣跡はその活動の中心にしていきたい」と語る相良さん。ここ本陣跡でカフェや宿泊施設を運営する計画があるとのことなので、今後の動きに注目です。

さて、ファームビジットもいよいよ終盤。最後に訪れるのは相良さんのチューリップ畑です。

チューリップはとても繊細で葉に足が当たると傷つけてしまうため、一列になってハウス内を見学

淡河町の花は、実はとても高品質。業界では有名なのだそうですが、「花は野菜と違って、買うときに産地があまり表示されていないため一般にはあまり知られていない」そうです。神戸の花を応援するために、お花屋さんでは「神戸の花をください」と伝えましょう!

三宮から車でたった30分で着く、北区淡河町へのファームビジット。豊かな自然の恵みと、それを届けてくださる生産者のみなさんや、魅力を発信されている人と出会えた充実の1日となりました。ELKでは、これからも農村と連携していきますので、みなさんも一緒に応援よろしくお願いします。

今回はたくさんのお申し込みありがとうございました。4月からも様々な暮らしの学校を予定しておりますので、ぜひまたご参加くださいね。

[暮らしの学校 春夏の予定]

4月 野草を食べよう

5月 料理教室(予定)

6月 合鴨農法田植え(予定)

 

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Photo,Text=Norinao Kento