EAT LOCAL KOBE / 神戸に暮らし、ローカルを食べる

MICRO FARMERS SCHOOL

MICRO FARMERS SCHOOL

隔週日曜日開講中

2020年秋より神戸市北区淡河地区開講中!
本格的に農業を学びたい人のための
農業スクールです。

マイクロファーマーズスクールはじめます。

マイクロファーマーズスクールは神戸市北区上淡河地区をステージとして、農業を学びたい人、その中でも農業と農業以外の仕事の両立を目指す人向けのスクールです。神戸という街は3分1が農地であり、都市と農村が30分ほどの距離の近さ。この神戸ならではの立地を活かし、新型コロナ以降の働き方を一緒に模索し、神戸らしい兼業農家を目指す人向けに開講されました。そんな“マイクロファーマー”と呼ばれる人が増えることで、多様性がもっと農の世界に広がり、多様な農への関わり方が増えることで、生きていく上で欠かせない”農”を、より私たちに身近なものとして取り戻せるのではないかと考えています。そしてここからマイクロファーマーのコミュニティが生まれ、卒業後も仲間として助け合っていける、そんなことを願っています。

会場となる神戸市北区上淡河周辺の風景。

講座は、午前中の実習と午後の座学です。実習では、露地畑約7平米(10メートルの畝を5本程度担当を予定)の個人区間での実践と、全体区画(穀物や豆類などの栽培)を体験する形になります。

作業は秋シーズン(冬野菜)からはじまり春シーズン(夏野菜)へ進みます。野菜栽培は大きく分けると夏野菜と冬野菜に分かれており、1年春夏秋冬を通じて、気候や野菜の育ち方を体験して、年間の流れを掴むことが大切だと考えています。スクールではプロのアドバイスを受けなが自ら植えるものの作付計画を行うことから始めます。

また農村では自らの畝だけを管理し満足するのではなく、周辺の管理など責任を持って共同で行うことや、地域の方々への配慮も大切なことです。
スクール開講日は以下の日程で、シーズン毎に12回(月2回)、通年で24回の開催となります。

<秋スタートのスケジュール> 半年で12回開講

  1. 秋冬野菜の概要と作付け計画をつくる。 (9月13日)
  2. 野菜全般の話、病害虫・肥料の基礎知識、この村の話。 (9月27日)
  3. 農地法のこと、就農への道のりについて。 (10月11日)
  4. 出荷調整についての話と実習。 (10月25日)
  5. 特別講座:弓削忠生先生「畜産と循環型農業の話」 (11月8日)
  6. 特別講座:保田茂先生「コロナ以後の日本の経済と農業と暮らしの話 (11月15日)
  7. 実際に売ってみる。ファーマーズマーケット出店体験。 (12月12日)
  8. 農家の畑見学会 (s神戸市西区の農家訪問) (12月27日)
  9. 加工品 (瓶詰め、漬物) にまつわる話。 (1月10日)
  10. 加工品 (瓶詰め、漬物) の作り方。 (1月24日)
  11. 機械とどう付き合うのか。管理機、トラクターなどの使い方。 (2月13日)
  12. 畑の片付け。これからの社会と農業。方針プレゼンテーション。 (2月28日)

尚、秋のスタートに先立ち、事前オリエンテーションや畑の整備のためのプレ作業を実施しました。

<春スタートのスケジュール> 半年で12回開講

  1. 作付け計画をつくる。 (3月14日)
  2. 野菜全般の話、病害虫・肥料の基礎知識、この村の話。 (3月28日)
  3. 春夏野菜の栽培の話 ① (4月11日)
  4. 春夏野菜の栽培の話 ② (4月25日)
  5. 機械とどう付き合うのか。草刈機などの使い方。(5月9日)
  6. 農家の畑見学会 (神戸市西区の農家訪問) (5月23日)
  7. 特別講座:お米マイスター北野さんのはなし (6月6日)
  8. 特別講座:保田茂先生のはなし (6月13日)
  9. 加工品 (瓶詰め、漬物) にまつわる話。 (7月4日)
  10. 実際に売ってみる。ファーマーズマーケット出店体験。 (7月17日)
  11. 加工品 (瓶詰め、漬物) の作り方。 (8月1日)
  12. 畑の片付け。これからの社会と農業。方針プレゼンテーション。 (8月8日)

注:開催日について、開催前日程についてはすべて予定日となります。都合により開講日は変更になる場合があります。

<1日の流れ>

集合 : 10時
午前中 : 実習
昼休みと休憩 (1時間半程度)
※昼休みは長めとし、ランチと休憩、昼寝、仕事に関わるメール返信程度の時間を確保
午後 : 座学 (2時間程度)
解散 : 16時頃
(開始時間は、交通状況などによって柔軟なスタートとしますが、基本的には10時から)
※集合前、解散後の時間は自由に畑作業可能

実習を行う圃場の風景

講座のスタンス

・「私塾」的な場所と考えています。私たちの運営する淡河町野瀬地域にある古民家の一部を利用し、EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKETやFARMSTANDで出会った農家や関係者の人たちの体験や知恵の共有を行う、学びの場です。 (注釈:塾とは元来「門の両脇に設けられた部屋」の意で、その小部屋で家族や近しい人々に向けた学びの場であったことから、私的な教育の場をさすようになった)

座学の会場となる野瀬地区の古民家。実習畑から徒歩10分圏内に位置しています。

・生計として (もしくは生計の一部として)成り立たせることが大切と考えています。野菜を販売店に卸す、自ら直接販売する、イベントで売る、CSA (Community Supported Agriculture) お任せセットで販売する、加工品にして販売する、POP-UPショップとして飲食営業する、通販ビジネスをするなどなど、そのやり方は百人百様です。そのためには販売方法やパッケージデザインなどのセンスも重要です。どのようなスタンスであれ、初めから最終的に販売することを意識し、計画を立てていきましょう。自らが設定した購買層に求められるもののバランス感、自ら販売できる実行力も身に付けられたら。育った野菜に価格をつけて、ファーマーズマーケットで実際に体験販売することも予定しています。先輩農家さんと出会い、未来のお客さまに繋がるきっかけにもなればと思います。

昨年のワークショップでの大根を漬物として加工した。
栽培した野菜を収穫する様子。
野菜の販売に向けて、収穫した野菜で出荷調整の練習を行った。
EAT LOCAL KOBEファーマーズマーケットにて、収穫野菜販売の体験を行った。

・卒業後については、参加者それぞれの背景にあわせて相談に応じます。このスクールでは、EAT LOCAL KOBEのネットワークを通じて、やる気のある人たちが「兼業農家として就農できる」「いまの仕事に農を取り入れて多角化・活性化していける」そんなチャレンジできる環境づくりを目指したいと考えています。本スクールでの実習時間は農家資格取得に必要な研修時間として算入することができます。 (実際に農家資格取得を目指す場合は、追加で農業研修が必要です。詳しくは、お問い合わせ下さい。)

・基本的に、農薬を使わない栽培方法を前提とします。ひとくちに有機無農薬栽培といっても、資材の選び方や使い方、機械の使い方、どれひとつとっても、様々な選択と組み合わせがあります。講座では一つのやり方をベースとしてレクチャーしますが、受講者それぞれが様々な農法を体験し、自らテストして、自分らしいやり方を探すことが良いと考えています。 そこで講座では、様々な側面の農法を体験してもらうために先輩農家の畑の見学や、外部講師による特別講義なども行います。

弓削牧場にて弓削忠生先生より「畜産と循環型農業」について講義をうけた。

募集概要

期間:
9月から翌年8月までの1年間
基本的に毎月第2・第4日曜日の開催 (イレギュラーな日程もあります)

募集人数:15名
参加者希望の方は、以下のフォームに住所、氏名、電話番号、現在の職業 (なるべく詳しく) 、志望動機 (800字以上) を記入の上、事務局まで出願申請してください。書類審査の上、面談 (オンラインもしくは現地等で実施予定) の上、最終受講者が確定します。受講確定においては、志望動機や職業背景などを判断材料に、事務局で最終参加者選定させて頂きます。 (選定の理由等については回答致しません。)

Q&Aはこちら

ー受講料ー

・1年コース180,000円+税
(基本コース開始時前納・分割払いをご希望の方は契約書締結並びに銀行引落し手続きにより対応は可能です。その場合月額16, 500円+税の月額引落になります。途中でドロップアウトされた場合においても、支払いを続けて頂く必要があります。)
・半年コース100,000円+税
(半年後のドロップアウトが可能になります。こちらは分割対応しておりません。カリキュラムは基本1年受講を前提としています。)

ー受講料に含まれるものー

レクチャー受講料 (加できなかった場合は動画により座学に関しては受講可能) 、畑の利用料、保険

ー受講料に含まれないものー

種代、苗代、肥料代、資材費 (支柱、マルチなど)

ー貸し出し可能な物ー

くわ、鎌、ジョレン、三角ホー、ショベル、移植ゴテ、灌水道具、管理機などの農具

講師陣・運営者

<MICRO FARMERS SCOOL開講によせて> 講師陣より代表して森本聖子からのメッセージはこちらからご覧ください。

写真左から中西重喜、久保陽香、森本聖子、鶴巻耕介、小泉寛明。

中西重喜 (メイン講師・淡河在住農家、農業歴40年、元兵庫県楽農生活センターの農業専門技術指導員歴10年、農業にかかわること全般から、畜産のこと、淡河地域のことを担当)

森本聖子 (メイン講師・淡河在住農家、農家歴10年、農業にかかわること全般から、農業としての職業化支援計画を主に担当)

小泉寛明 (メンター・一般社団法人KOBE FARMERS MARKET代表理事(EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET運営)、神戸R不動産ディレクター、農業以外の仕事から定住・ダブルワークに繋げる道筋支援を担当)

鶴巻耕介 (事務局・淡河町在住、サツマイモ観光農園、淡河宿本陣跡保存会理事、茅葺き職人のテッタイ、里山の移住や起業支援など、現代版百姓になるべく複業を実践。農業のこと、淡河での定住、地域の仕事などを幅広く担当)

久保陽香 (事務局・鹿児島や北関東でDIY修行生活後、当職に着任。農業のこと、淡河での定住、スクールの事務局などを幅広く担当)

特別講師

保田茂 (農学者・神戸大学名誉教授・兵庫農漁村社会研究所代表、元日本有機農業学会会長。農業経営・地域活性化分野で活動、農業経営学に有機農業という新しい分野を切り開き、理論と実践を統合。最近では食育に取り組んでいる)

弓削忠生 (弓削牧場場長・個人の酪農家としてはじめてカマンベールチーズやフレッシュチーズの製造販売をする。乳製品以外にも野菜づくり、ハチミツ採取、エネルギーも含め牧場内の循環型農業・自給自足体制を目指す。)

村田智洋・靖子 (ふぁーむ&がーでんヒフミ・淡河地区の農家、智洋さんは有機農業技術者。靖子さんは園芸療法士。)

大皿一寿・純子 (ナチュラリズムファーム・神戸市西区玉津町の農家、有機農業実践者、CSA(Community Supported Agriculture)など、都市と農村を繋ぐ活動を数々実践。)

三宅康平・幸江 (NIUfarm・淡河在住農家、康平さんはものづくり、幸江さんは田舎料理や保存食づくりが得意。農業スクールの拠点である「ケハレ」の運営を担当。)

北野孝ニさん (北区淡河町の米農家。お駒本来の美味しさにこだわった栽培方法を追求。お米選手権にて受賞多数。お米にまつわる食育活動にも参画。米・食味鑑定士。)

現地への移動・交通について

実習畑と講座の会場となる野瀬の古民家は、神戸市北区淡河町野瀬地区および中山地区にあります。神戸市中央区から車で35分~40分の距離です。

最終的に農村で農地を借りることを視野に入れている人は、車を購入することをオススメしています。というのも収穫した野菜や農機具を輸送したりするのに必要だからです。

実際の農地を借りるまでは車以外の方法で通学したい人には、以下の方法があります。

レンタカーの利用

現在スクールメンバーの中でも同じ方向から通っている人と乗り合わせで移動している人もいます。 (農業の世界でも協力しあうことが大事です。また我々の経験ではニコニコレンタカーは最も安価です。)

高速バスの利用

三ノ宮から高速バスが出ており、「吉尾」というバス停まで1時間に数本でています。そこから徒歩3分程にある「吉尾」のバス停からは、八多淡河バスという路線バスが出ており「野瀬」という最寄りのバス停まで、平日は1時間に1本出ています。

「野瀬」からスクールまでは徒歩10分程度です。(高速バスの停車地「吉尾」と同じ位置にある「吉尾インター」というバス停からは昼から2時間に一本程度出ています。)解散後は「野瀬」から16時46分発のバスに乗車すれば「吉尾」にて高速バスへの乗り継ぎが可能で、1時間強で三ノ宮まで帰ることができます。
※ ただ土日祝は路線バスの便数が減るため、スクール開校日は以下のバスをご利用ください。

・行き
高速バス7時40分「三宮発」→ 八多淡河バス8時34分「吉尾」発 → 8時44分「野瀬」到着 → 徒歩10分「スクール」到着

・帰り
八多淡河バス16時46分「野瀬」発→高速バス17時29分「吉尾」発→18時7分「三宮」到着(吉尾〜三宮は21時43分の終バスまで30分毎に便が出ております)

電車の利用

最寄りで利用しやすい駅は神戸電鉄の道場南口、あるいは岡場駅になります。駅のバス停からは同上の八多淡河バスが1時間に1本程出ています。

申し込みについて

以下の申し込みフォームよりお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdQk0pfabem4pNCC70Ljl1dT9mc4H2WGBHAWf2kntAsPrYg4w/viewform

お申し込みに際し、ご質問などがある方は、contact(at)kobe-relocation.com ((at)を@にかえて) までご送付下さい。

メイン講師・森本聖子よりメッセージ

私が農家になったのは今から10年前。それまでは家族も私自身も農業とは無関係。いわゆる街での仕事、生活をしていました。農業を始めるきっかけとなったのは、何気なく始めたベランダ菜園でした。家で料理をする場合、当たり前ですが食材を入手しないと始まりません。当然そこで買い物に行く必要がありますが、少しくらいはベランダで、プランターで、自分で野菜を作れないだろうか?と、土や種や苗を買い少しずつ家庭菜園がはじまっていきました。

私の場合はその後、ベランダでは物足りなくなり、淡河町にて貸農園を借り、実際の畑で野菜を栽培したことで一気に栽培への意欲が高まり、「農業という職業についてみたい!」と強く思ったことを機に、それまでの仕事を辞め、県の就農支援研修を1年間受講して、農家になりました。

しかし研修をスタートするまでは、農業どころか農村とも、農家さんともほとんど繋がりがなかった私にとって、ネットや本から得る情報だけでは「農家になる」ことへの道筋が、とても狭くあいまいなものに感じ、本当に農家になれるのか?どうやって農地を探すのか?農家になるには最初にどれくらいの出費が必要なのか?どこに出荷すればよいのか?農業で十分な収入を得ることができるのか?そもそも「農家になる」ってどういうことなのか?自分にその力量があるのか?本当にその職業に向いているのかどうか?という多くに疑問も含め、想像だけでは掴めないことばかりで、最初は不安だらけでした。

私は研修期間中、座学での栽培知識と畑での栽培実践を、同じく農家を目指す仲間と共に学びました。もちろんたった一年で充分な知識が得られるわけではなく、研修終了後も実践しながら失敗と成功を繰り返し、今も経験と知識を師から、仲間から、自ら得続けています。「農業は、クワ一本と健康な肉体と農地さえあればスタートできるのではないか」そう考える人もいるかもしれません。自給自足の一旦としてそれは可能かもしれませんが、農業を生業としようと思った場合なかなかそうはいきません。

農業を始めるにあたって必要なのは、まず栽培技術の習得です。

ひと言に農業といっても、やり方は千差万別、農家の数だけ違う農法があるといっても過言ではありません。それぞれの田畑がある場所の気候・土・水、全てに環境に違いがあって、農家さん自身の取り組み方、考え方にも色々あります。なので私は「ひとつの正解」といえる農法があるわけではないと思っています。

野菜の品目ひとつにしても、その土地に合った、もっと言うと、その人に合った育て方・仕立て方・水のやり方・収穫の仕方があり、一概に「どれが正解でそれが不正解」とは言い切れないからです。

農業を始めようという人は、まず基本の栽培技術を学ぶこと。植物の知識を得ること。また、農業とセットである自然環境や農村の歴史と現状について知ること。日本の四季の中で、どんなサイクルで野菜の栽培がおこなわれるのか、様々な病害虫が発生するのはなぜなのか。その対策として事前に施せることなども学ぶことが大切だと思っています。

農業には自然災害がつきもので、なかなか計画通りにはいきません。そのうえ季節によって種を蒔く時期、苗を畑に定植する時期には、その土地土地によって適した絶妙なタイミングがあり、それを少しでも逃すと一切収穫に至らない、ということもあります。そこで、年間を通して自身の田畑の面積とらめっこしながら「作付け計画を立てる」ことが農業経営においてとても重要な作業となります。種を蒔いてから収穫に至るまで30日のものもあれば、90日、120日、それ以上かかる作物もあります。雨や霜が苦手な作物もあれば、直射日光が苦手なものも。水がたくさん必要な作物もあれば、水はけが良い場所を好むものも。それらを踏まえて計画を立てていかねばなりません。

のどかな農村風景で見かけるおじいちゃん、おばあちゃん農家さんも、実はちゃんと計画を立て、何十年もそれを繰り返すことで自然と栽培サイクルが体と頭に染み付いているからこそ、上手に作物を育てることができるのです。それは一見容易にみえますが、正に経験のなせる業だと強く思います。

また農業を始めるにあたり、私が研修中に得た栽培技術の習得と同じくらい重要だと感じたのは、先輩農家の方たちや、同じく農家を目指す仲間との繋がりです。本やネットの世界からしか知る事が出来なかったリアルな情報が、良いことも悪いことも含めて共有することができ、今でも相談し合える関係でいます。農業はもくもくと孤独にこなす作業時間が長いうえ、田畑では毎年予想外な事件が起こるので、困った時に相談できる仲間がいることはとても心強くありがたいものなのです。今回このスクールに参加する皆さんにも、講師陣はもちろんスタッフや参加者同士がそういった関係を築いていけたらと思っています。

それを踏まえて今回このスクールでは、実習現場である淡河町で代々農業に従事されながら、兵庫県楽農生活センターにて10年間、新規就就農希望者を指導してきた経験をもつ中西重喜さんをメイン講師として迎え、1年間を通して基本となる栽培技術を座学と実践の両方で学びながら、農村や就農への道のりなど多岐にわたりお話しを聞いたり、また、特別講師として神戸大学名誉教授の保田茂先生、弓削牧場の弓削忠夫さんをはじめ、神戸で農業を実践しながら新規就農希望者や研修生の受け入れや体験農場、六次化など幅広く活躍している現役農家の皆さんをむかえ、実践現場の見学を含めた学べる場を設けています。

カリキュラムの内容は、できる限り実践を体験できるよう秋冬、春夏の開始時には栽培計画、畑づくりからスタートし、各野菜の栽培の基礎知識や病害虫、肥料について学びながら、実際に収穫した野菜をファーマーズマーケットやFARMSTANDで販売したり、加工品作りなども体験します。私自身、研修中に【栽培計 → 畑づくり → 種まき → 栽培 → 収穫 → 袋詰め → 値付け → 販売】この一連の流れを体験することで、それまで見えなかった就農のイメージが沸き、より具体的にその後の計画を立てることができるようになりました。もちろん、まずは栽培を学ぶことが大事ですが、出荷販売できる野菜を栽培するというゴールを持つことで、より農業をひとつの職業と捉えることができ、学ぶ意識も高まると考えています。参加者の皆さんには是非、主体性を持って自身が担当する農場の管理に取り組み、より内容の濃い1年間にしていただきたいです。

私の場合は農業だけを生業としてきましたが、確かに農業一本という働き方は大変で、安定というものは望めないかもしれません。しかし私は、農業という職業は、他の職業と比べて総合得点は高いのではないかと思っています。金銭面というよりは、仕事環境や内容における満足度という部分です。その人に合った農業のやり方を見つけられたとき、自ずとそう感じることができると思います。

さて、農業一本で独立していくのも一つですが、近年FARMERS MARKETなどを通じて知り合った仲間たちを見ていると、これまで農業に縁のなかった色んな人が、農業を仕事の一部として取り入れていく姿を見ることが増えてきました。例えば、加工品作りが得意な人、パッケージやデザインが得意な人、販路に特別な戦略がある人など。農業においてもアイデアや人脈は大切で、それを栽培とうまく繋げることができる人は、農業を楽しむことができ、農業をより身近なものにできます。そういったそれぞれの働き方も、個性的でいいなと思うようになりました。

この新しい日常の中では、自分が食べるものは(全てではなくても)自分で育てられるようになりたいと思う人も増えました。月並みな話ですが、汗水かいて自分で育てた作物は、なにより美味しいものです。農業は職業であると同時に暮らしであり、もっと言うと、生き方そのものに直結します。私自身もまだまだ勉強中の身ではありますが、このスクールで新たに農業を志す人たちと一緒に田畑に通い、作物を育て、仲間を作り、次のステップへ進むことのお手伝いができたらと思っています。

Q&A

Q、
家族や子連れで参加したいが可能か?
A、
講座のある日は、原則1名での参加をお願いします。本格的に農業を学ぶスクールとなりますので、講義の時間も参加者のみの集中した時間にしたいと考えています。一方で、講座日以外の自主的な農地の管理の際に家族で来ていただくことは問題ありません。ただし、安全の管理は各自でお願いします (講座の日以外は保険適用外になります) 。
Q、
夫婦で交互に参加するなどは可能か?
A、
不可です。受講料は1名に紐づくものとなります。
Q、
高校生や大学生でも参加可能か?
A、
可能です。
Q、
行けない日が何日か出てきても問題ないか?
A、
できればすべてに参加していただきたいですが、欠席されること自体は問題ありません。講義については録画した映像を共有できるようにする予定です。一方で畑につきましては、雑草の管理や日常的な手入れが必要になりますので、別日で調整して管理をしていく必要があります。
Q、
農家資格など公的な資格は付与されるのか?
A、
当プログラムにて公的な資格は付与されませんが、農家資格取得に必要な研修時間として本スクールでの実習時間を算入することが可能です。詳しくは、お問い合わせ下さい。
Q、
体力にあまり自信がないがどのような作業になるのか?
A、
何か特別重いものを運んだりといった作業はありませんが、やはり外での作業ではあるので、それなりに身体は使いますし、夏場は暑さも堪えます。将来的なことも見据えたスクールとなりますので、長期スパンで農業に従事できそうな体力があるかどうかはご自身で判断の上参加をご検討ください。