環境にも“おいしい”アイスクリーム?

去る9月に阪神百貨店で開催されたポートランドフェアのために、弓削牧場さんと一緒にローカル食材でアイスクリームを作ってくれたサリーさん。

サリーさんが働くポートランドの「Salt&Straw」は、地域密着型そして食材廃棄問題にアイスクリームという保存性の高い技術で立ち向い、メッセージを発信しています。

Salt&Strawのサリーさん(中央)帰国前夜にはFARMSTANDの子どもキッチンに参加してくれました。

今回のアイスクリームで使用されたイチゴも、シーズン終わりに近づき柔らかくなり流通に耐え難いイチゴを使用しました。他にも、白味噌は原商店さんのおからを使用。おからは豆腐を作るために出た、大豆のカスです。そして、トッピングには復活を目指すローカルの山椒・有馬山椒。

こうしてSalt&Strawの想いを受け継ぐアイスクリームが、「みそストロベリー&ミルク with 有馬山椒」として神戸にも誕生しました。

Salt&StrawとFARMSTANDのコラボアイス「みそストロベリー&ミルク with 有馬山椒」

「廃棄される必要のない食材」を社会から減らすことは難しいです。しかし、小さな個人ひとりひとりでも、規格のないファーマーズマーケットのような場所を利用したり、ベジブロスのように野菜クズを使い切ったりして、家庭のなかのロスを減らすだけで、全体としては変わる日が来るかもしれません。

このアイスクリームを通じて、食材廃棄を企業だけの問題として捉えず、個人ひとりひとりの問題としても受け止めることが少しでも広がれば、サリーさんが神戸にやってきてくれた意味もあるかと思います。

Salt&Strawとのコラボアイスは、引き続きFARMSTANDとファーマーズマーケットで販売します。ぜひご賞味くださいね。

#美味しいだけじゃない#その向こう側