未来のマイクロファーマーズによる農業の土台づくり |MICRO FARMERS SCHOOL はじまりました。

はじめまして、マイクロファーマーズスクール事務局メンバーの久保です。私はFARMERS MARKETやFARMSTAND、こちらのスクールなどに関わりながら、街と農村をつなぐ活動しています。今まで大学を休学し1年半自給自足を実践してきましたが、より本格的に農業や料理を学びたいと思い、現在は神戸で自分なりの農業のカタチづくりに挑戦中です。

マイクロファーマーズスクールは神戸市北区上淡河地区をステージとして、農業を学びたい人、その中でも農業と農業以外の仕事の両立を目指す人向けのスクール。神戸という街は3分1が農地であり、都市と農村が30分ほどの距離の近さ。この神戸ならではの立地を活かし、新型コロナ以降の働き方を新しく考えるような、神戸らしい兼業農家を目指す人向けに開講されました。そんな“マイクロファーマー”と呼ばれる人が増えることで、多様性がもっと農の世界に広がり、多様な農への関わり方が増えることで、生きていく上で欠かせない”農”を、より私たちに身近なものとして取り戻せるのではないかと考えています。そしてここからマイクロファーマーのコミュニティが生まれ、卒業後も仲間として助け合っていける、そんなことを願っています。詳しい募集概要などはこちらから(http://eatlocalkobe.org/micro-farmers-school/

 

マイクロファーマーズスクール開講

スケジュールは2020年秋より隔週開講となる一年間のプログラムですが、開講に先立って7月からキックオフとなる講義、参加者の希望により臨時圃場作業が非公式で行われました。そして先日9月13日は、第一回目となるスクールが開講されました。

スクールでは座学と実習が並行して行われます。座学では、農業の本質や、歴史から学ぶの農村・淡河町の役割、そして実践的な作物や土・肥料に関するレクチャーを行いました。実習では、自ら作付計画を作成し、それから1ヶ月間は畑を耕し堆肥・肥料・石灰をまき、畝を立てるなど、土と向き合う日々を経て、種まきと苗の定植を行いました。猛暑の中の作業はやはり体力を要するものでしたが、自ら作った畝に自ら選んだ作物の種を撒いた時は、胸がじーんと熱くなりました。

そしてこの作付計画や土づくりこそが、一見目立たない作業のようで実は農業にとって一番といっても過言ではないほど大切な土台づくりだったのです。

 

「土づくり」は農の土台づくり

森に入ると見渡す限り様々な植物が生い茂っています。それは自然界で微生物が長い年月をかけて植物が育ちやすい環境を作ってきてくれたおかげ。
一方畑は人工的且つ育成のスパンも短く、森とは似て非なるものなのです。天候や作物が育つタイミングは人間にはどうにもできないけれど、野菜が育ちやすい環境は私たちの力で作ることができます。
しかし、土づくりは一朝一夕にはできません。堆肥をまいてすぐにその効果が現れるわけではないし、野菜が病気になれば必要に応じて土に対処をする必要もあります。そうやって、年月を重ねながら野菜と共に土も育てていきます。

自然の力に任せながらも、自分にできる最大限の環境づくりを根気強く行う。その土作りが、まさしく農の土台づくり。

 

「作付計画」は業の土台づくり

参加者が最初に頭を悩ましたのは作付計画。どんな仕事をするときも事業計画を立てると思いますが、農業=自然界というイメージによってか作付計画をふんわり考える人が多いよう。確かに農業は自然と共にあり予想できないこともたくさん起こりますし、人間の力ではどうしようもない事との関わりの多い職業。だからこそ計画がより重要になるのです。

不確実な自然を予想しながら逆算して計画を立て、日々の業務を記録して、見直す。それが今年だけでなく、これからの農業生活においても大きな生業の土台になります。

 

これからも“マイクロファーマー”への道は続きます

参加者のほとんどは農業初心者で、いきなりの作付計画の作成や暑い中の作業で、途中で心が折れないかなと少し心配していましたが、そんな必要はありませんでした。日を重ねる度に参加者のみなさんの目がますます輝き、どんな大変な仕事も積極的に向き合う姿、スクール以外にも自ら畑に来て作物の世話をしている姿が、とても頼もしく胸を打たれました。

大変で地味な作業も全ては繋がっていて、今を丁寧に日々を淡々と積み重ねることの先に実りがある。
そんな当たり前のことを体感し、未来のマイクロファーマーズがさらに楽しみになった2日間でした。

 

これからも毎月、マイクロファーマーズスクールや舞台となる淡河町の様子をお伝えしていく予定です。みなさんも一緒に、神戸ならではの新しい農業・農村の形にワクワクしてみませんか。