【募集スタート】DIY GARDEN SCHOOL 自給自足的庭づくりから考える循環生活講座。

私たちは都市という空間に住み、働き、コンクリートやアスファルトに囲まれて、何も手を加えなくても快適に生活ができる環境に暮らしています。そのため、いざ拠点を自然のなかに移そうとする時、自分自身の手で環境を開拓したり守るためにやらなければならないことの多さに気づき躊躇してしまいます。だけど、暮らしを自然の中に移したい。そんな人たちに向けて、庭や周辺の整備を中心とするこのスクールを開校します。プログラムは、本年5月下旬から翌年3月まで約10カ月間にわたり、月に一度、神戸市内で開催します。

例えば、

・地面のあり方

・植物のあり方

・庭のレイアウトや計画の立てかた

・排水のあり方

・樹木や果樹の植え方・剪定

・野菜づくりの基礎

・樹木や竹の伐採と管理

・フェンスの作り方

などについて包括的に自給自足的な庭づくりを学ぶことにより、まちなかでの暮らしの次を考えていこうという11回連続講座です。

世の中では循環型社会や、自然と都市の共生が深く語られるようになりました。都市に暮らす私たちが自然と共生するライフスタイルの実現を考えるとき、まず「自分自身の手でできることを増やす」のが最重要です。そのために、連続講座というかたちで共に学べる場をつくりたい。また、そうすることによってここで出会った仲間同士がスクール終了後も知恵を共有し励まし助け合える関係も築けるだろう。そんな思いから企画しました。

具体的には、仲間と一緒に土に手を入れ、ぬかるみをとる排水路をつくり、樹木を管理し、畑を耕し、そうした作法を通じて、自分で自分の暮らしを組み立てることを目指します。建物の場合、プロの手を借りずに建てたり修繕することにハードルがありますが、庭なら、土を掘ったり埋めたり、木を切ったり活用したり、知恵や工夫を知ることでホームセンターにあるような資材でも十分管理ができます。もちろん完璧ではないけれど、それも味わい深い。

庭づくりは、建物という拠点さえあれば時間をかけても良いということも一つのメリット。自由にできる庭をお持ちの方なら、空いている時間を見つけて庭づくりを楽しみながら、作物まで収穫できる技術を身につけてしまおう!そんな欲張りな狙いもあります。美しさや完璧さよりも、自分の手で作り上げることに関心のある方、ぜひご参加ください。

今回このスクールの拠点となるのは、六甲山上の森に誕生したコワーキングスペース・MOWA。神戸R不動産やEAT LOCAL KOBE MICRO FARMERS SCHOOLを運営する有限会社Lusieと共同で行っていきます。ぜひ詳細をご覧ください。

MOWAの前庭。適度に荒れた状態です。排水の状況が悪い場所もあり、その改善作業や、庭の露盤の整備について学びます。

講座は大きくは、外構編、畑編、森や樹木編の3つのセクションに分かれています。そしてそれぞれの分野が得意な講師を以下の3組の方々に担当頂きます。

あまがえる 木下裕文さん、有日子さん 兵庫県三田市が拠点。「循環」型のお庭と外構の設計施工を得意とし、ワークショップも定期的に行っていらっしゃいます。落ち葉を資源とし、自然の草をそのまま活かし小さな生物が訪れる場づくりをしています。あまがえるサイトへ。

森本聖子さん  旅行代理店に勤務後、専業農家に転身。現在は淡河町に移住して専業農家としての暮らしを営みながら、マイクロファーマーズスクールでは自身の経験を生かして講師として活躍中。マイクロファーマーズスクールサイトへ。

辻 徳人(ナルト)さん  サステナブルな林業に取り組み、木を育て伐採するだけでなく、加工・販売まで手掛け、顔の見える林業家を目指す。林業と異業種の組み合わせによって山林のさまざまな課題を解決したいとの思いから、古民家を改修し、”木のある暮らし”をテーマにしたカフェ・コワーキングスペース・宿泊施設・木の製材や加工スペースなどが一体となった共創型コミュニティ施設「mocca」を2020年10月に丹波篠山でオープン。施設の企画・運営にも携わっている。デカンショ林業サイトへ。

外構編

5月26日(日)外部空間の床のあり方〜滞在場所、動線と排水計画小さな地形づくりと、植栽計画によって解決する(講師:あまがえる・木下さん)現場:MOWA

6月16日(日)内と外のつながり〜室内と庭、敷地内と外の在り方。植栽や仕事の配置計画(講師:あまがえる・木下さん)現場:MOWA

7月14日(日)植物の植える場所づくり〜育て方。植える物の選択、土の改良の仕方(講師:あまがえる・木下さん)現場:MOWA

7月28日(日) お庭全体のプランニング〜循環型のお庭に必要なもの、考え方(講師:あまがえる・木下さん)現場:MOWA

あまがえるさんより植物の管理について、露盤の考え方、フェンスの作り方についてレクチャーを受けます。

畑編

9月8日(日) 秋冬野菜の自給自足農講座 植え付け編(森本聖子さん)現場:神戸市北区淡河町付近畑 

10月6日(日) 秋冬野菜の畑の管理(森本聖子さん))現場:神戸市北区淡河町付近畑 

11月10日(日)秋冬野菜の収穫編(森本聖子さん)現場:神戸市北区淡河町付近畑 

12月8日(日)  コンポスト講座、果樹や樹木の植え付けとメンテナンス(あまがえる・木下さん)現場:未定

 

森本聖子さんより、淡河町の畑で、秋冬野菜の栽培について学びます。

森や樹木編

2025年1月19日(日) 樹木の剪定とまきづくり作業(デカンショ林業・辻さん) 現場:MOWA

2025年2月2日(日) 竹林の剪定作業としいたけの菌打ち(デカンショ林業・辻さん) 現場:MOWA

2025年3月2日(日) 樹木や竹を使ったフェンスづくり(デカンショ林業・辻さん) 現場:MOWA

辻さんより伐採についてのレクチャー、薪の作り方、フェンスの作り方、椎茸菌の打ち方をおしえてもらいます。

大半の講座は、六甲山上にある森の拠点施設MOWAにて開催します。MOWA前には大きな樹木が生えた適度に荒れた前庭があります。この前庭を整備しながら、それぞれの作業について約1年弱かけて学んで行く形となります。午前中は室内で座学を中心とした講座、午後は実習。講座によっては、MOWAで集合し、座学を受けた上で、作業場所に移動する場合もあります。

当日の予定

基本午前は、MOWAにて基礎講座を開催、午後は現場に移動して実習作業をします。

10時〜11時半 講座

11時半〜12時 現場へ移動

12時〜13時 昼ごはん

13時〜16時 現場作業

16時〜16時半 六甲山へ移動し、解散(近隣駅ドロップの場合あり)

◯場所 :MOWA (〒657-0101 兵庫県神戸市灘区六甲山町南六甲1034-54)駐車場有。場合によっては近隣駐車スポットから徒歩で来ていただく場合もあります。六甲ケーブル六甲山上駅徒歩17分

◯料金:参加費(全11回) 68,000円(税込) ※お休みされても返金はありません。アンダー3(20代)割34,000円(2名まで)、アンダー40(30代)割45,500円(2名まで)。

◯募集人数:10人程度

◯持ち物・服装:動きやすく汚れてもいい服装・靴、タオル、水筒、など、毎回LINEグループにてお知らせ

◯お申し込み方法:コチラより、お申し込みください。危険を伴う作業等もありますので、応募動機内容によっては、質問等させていただく場合があります。

六甲山の森の中にある会場MOWA。
MOWA内部。こちらでレクチャーを受けます。