神戸市北区淡河町の山あいにある古民家「FARMHOUSE ケハレ」を拠点に、2020年9月より開講したMICRO FARMERS SCHOOL。

今回募集するのは、小さな兼業農家を育むスクールの『手しごとコース』。　農村での時間をリアルに体験しながら、農家から「手しごと」を学ぶコースです。
自然に向き合い試行錯誤しながら大切に育てられた農産物を、暮らしのなかにどう生かすのか。そのための ”手しごと” を中心に学びます。

農村で受け継がれる暮らしのなかには、恵みを余すことなくいただくための真心と知恵がつまっています。たとえ私たちがまちなかに暮らしていたとしても、その技術を手すれば「農」を暮らしのなかに深く繋ぎ、これからの暮らしを新たに作り直すことができるのではないでしょうか。

それは、一人ではなく、仲間と学ぶことが大切だと考えます。私たちが尊敬する農家・西馬きむ子さんは「あれ？どうやったかな？ちょっと教えて！とか、一緒にやらへんか？とか言いあえる仲間がいることが、手しごとを定着させるためには大切」だと教えてくれたからです。

そのためにも毎回、心を尽くして用意された農家ごはんを囲みながら、技術だけでなく『心』や『つながり』を育みたいと思います。

神戸の秋冬、景色の移り変わりを感じながら農村へと通い、仲間と一緒に一歩進み深めたい。自然の恵みを余すことなく楽しみ、本質的な豊かさに触れたい。そんな方をお待ちしています。

「ケハレ」は、EAT LOCAL KOBEの活動の農村拠点！農業スクールやワークショップを開催したり、自社の生産や流通のハブとなっています。

◯11月30日（日）第１回「草木染め」

講師は、北区農家「わたりがらす自然農園」谷上真由美さん。
夫である竜司さんと共に、自然農を暮らしの中心とし、季節の野菜やハーブ、草木染めのための藍など等を育てられています。
真由美さんは子育ての傍ら、台所でまるで料理のつづきのように草木染めをされています。草木染めにはそれぞれの植物からもらう効能もありながら、優しい色合いにも癒されます。また染め直すという行為は、物を大切にすることそのものですが、だれでも台所で楽しめます。※オーガニックな繊維を使った真由美さんの草木染めはFARMSTANDでもお取り扱いしています。

◯12月21日（日）第２回「餅つきとしめ縄づくり」

講師は、北区農家「ふぁーむ＆がーでんヒフミ」村田智洋さん。
幼い頃から毎年、家やお墓に飾るしめ縄を作っていたという村田さん。自然に寄り添う農家さんにとって、伝統の中にある知恵や技はかけがえのないもので、「しめ縄」作りもその一つ。「稲わらからどうやって繩を結って作るんだろう？」「ぜんぶ土に還るお正月飾りがほしいな」そんなひとにはぴったりの会です。上手には作れなくても、まずは技を知るところから。生活を支える技が忘れ去られようとしている今だからこそ、学びたい知恵があります。お昼には、つきたてのお餅をみんなで頬張りましょう。※ヒフミさんのしめ縄はお正月のあと集められ、焼いて畑に還してもらえて気持ちいいです。

◯1月11日（日）第３回「鳥をさばいて、最後までいただきます」

講師は、ケハレのご近所農家さん「うちのにわ」真下辰一さん。うちのにわさんの畑には、蜂の巣箱や野菜はもちろん、麦や米、ニワトリ、柿の木、何と小さな池まで！まさに「畑っていうより庭」と、ご自身がおっしゃっているとおり、とても身近で豊かな空間です。真下さんは、幼い頃から鶏が身近にある暮らしを経験されていて、鳥ができるだけ苦しまない方法を選択されるので、怖い思いをすることはありません。ていねいに心得や手順を教えてもらいながら、希望する方は一緒に捌くこともできます。『ぜったい無理！」と離れた場所から見守る生徒さんも、いつのまにか輪に入って感謝の気持ちで作業している。。そんなことも多くあります。無理せず、自分のペースで参加しいてください。

◯2月15日（日）第４回 「やさしい醤油つくり」

講師は、ケハレのご近所農家さん「うちのにわ」真下むぎさん。

むぎさんの出産に伴っておやすみになっていた、人気のクラスが復活します！真下家では、毎年仕込んでいるという醤油。自家製だからこそ味わえる味わいや楽しみ方など、醤油にまつわるお話を聞きながら、それぞれの家庭でも挑戦しやすい量・やり方で仕込んでみまます。材料はナチュラルなものを選び、そして家庭で誰でもできる絞り方も教えてもらえるので、安心して参加してください。お昼には、むぎさんが仕込んだ、搾りたての醤油をあじわえる食事をいただきます。米、味噌、醤油と台所の必需品、みんなで大切な食文化として守っていきたいです。

◯3月8日（日）第5回「冬野菜の保存食と料理」

講師は、神戸三宮にある野菜居酒屋「いたぎ家」の板木平将人さんと板木平匠さん兄弟。
居酒屋さん！？と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実は「いたぎ家」さんの生業は、半分は農家さん、半分は居酒屋さん。その為、週の半分は和歌山で畑仕事、半分は神戸で居酒屋という、2拠点生活をしながら『半農半居酒屋』といった独自の暮らしをされています。今回はそんなおふたりから、家族で育てた旬野菜を余すことなく使いきるため培った知恵や工夫を教えていただきます。おもに様々な農産物の保存の方法や、そのリアルな活かし方をレクチャーしてもらいながら、有機農業の楽しみや苦労などについてもお話してもらいたいと思っています。

毎回の農家ごはんもお楽しみに！みんなで一緒に手を動かしながら、捌いた鳥や実習で調理した野菜などもいただきます。

○スケジュール

・10時頃　現地集合・みんなで農にまつわる手しごと

・12時半頃　季節の農家ごはん付き・農や食のあり方、農村での暮らしについておはなし

・15時頃解散

○日程

11月30日（日）第１回「草木染め」※初回のみスクールに関するオリエンテーション＋お知らせ用LINEグループの作成

12月21日（日）第２回「餅つきとしめ縄づくり」

1月11日（日）第３回「鳥をさばいて、最後までいただきます」

2月15日（日）第４回「やさしい醤油つくり」

3月8日（日）第５回「冬野菜の保存食と料理」

○場所：神戸市北区淡河町野瀬
※開催場所の詳細、連絡先などは、参加決定後お知らせします。
※駐車場あり（マイカー枠は先着順）
※申し込みの際は、かならず備考欄に交通手段を記載ください。
マイカーの方は、必ず車種もおねがいします。
※公共交通機関の方は、以下のバスがおすすめです（個別にご相談ください）
往路：神姫バス・三宮駅発9:00乗車→淡河本町北着9:42下車
復路：神姫バス・淡河本町北発15:17乗車→三宮駅着15:57 下車

○参加費（全5回） 40,000円(税込)
※昼食代1500円、材料費（1000円前後）は毎回、農家さんにお支払いいただきます。
※お休みされても返金はありません。

○募集人数：10人程度
※お子さまの同伴は不可となっています。
※8人以上で開講となります。ご了承ください。開講しない場合は、返金します。

○持ち物・服装：動きやすく汚れてもいい服や靴、エプロン、三角巾または帽子、マイボトル、手拭きタオル、など。追加がある場合は、各講座ごとにお知らせ。材料費・ランチ代も毎回集めます。

○お申し込み方法：コチラより、お申し込みください。